とても珍しい椅子に出会いました。ぽってりとどこか愛嬌のある風貌。フィンランドの女性デザイナーCarin Bryggman(カリン・ブリッグマン)による1940年代の椅子です。背と座は大きな2枚の成形合板を曲げたもの、背側の下端にスリットを入れて座の板をそこに差し込むという珍しい構造。極端に細い貫の部材やピンヒールのような脚先もかなり個性的です。シェル部分は同時代のサーリネンによる「ウームチェア」にもどこか通じる線もあり、当時の家具デザインの試行錯誤が感じられます。
SAB chair / Carin Bryggman 1949/Oy Boman AB/FINLAND
W92D90H80SH35cm/ used -new fabric(Hallingdal) SOLD OUT